苦笑いをするあたしを見て光太がキョトンとした表情をし首を傾げてあたしの顔を覗きこんできた。 「風邪でも引いたのか?」 ベタベタすらしてこないあたしを心配したのかキョトンとしていた顔にどんどん眉間にシワがよっていく。 あたしは首を横に振る。 「あたしが風邪引くわけないじゃん」 「でも風邪引いたことある」 あたしの隣に腰かけてどこか遠いところを怖い顔で見ている光太。 こんな可愛い光太を冷静に見たのは初めてでなんだか新鮮すぎて 顔が少しだけほころんだ。