光太くん。


光太くん。


心が壊れるぐらい


好きでした。


あなたの美夜を見る目が


好きでした。


いつか


あたしにその瞳が向けられることを


願っていました。


嫌われてもいい


そんなこと考えてた。


光太くんが


毎日、美夜のことを見て


悲しそうにしているのが


悲しかった。


あたしのことを好きになれば


そんな思いさせないのになんて


そんな馬鹿なことを思ってたし


嫉妬して


美夜に冷たくしたこともあった。



でも


わかってしまったの。


光太くんとあたしは同じで


光太くんもずっと苦しんできたんだと。


あたしなんかよりも


もっと


もっと……


ねえ


光太くん。


あたしは


美夜のことを思うあなたを好きになりました。






だから


だから…


光太くんの恋が叶って欲しい。


そう、


願ってるから……



「光太くん……好き、だよう…」



今、あたしが光太くんを思って

泣いていることを

許して……。