「あ、あたしの……」
言え。
嫌われたっていいから。
あたしのこと好きに…
好きになってって…。
「あたしは……
美夜のことを好きな光太くんが
あたしは大好きだな………」
「え……?
き、君わ?
って、わ!?」
そう光太くんが口を開いたとき
あたしはとっさに光太くんから離れて
光太くんの顔にまで布団をかける。
「だから
頑張って、自分の気持ちを
大切にしてね…」
あたしは驚いている光太くんに
キスをした。
布団を被っているから
どこにキスしたとか
わからないけど
ただただ自分の唇が熱くなった。
「ごめんね……。
さよなら…」
なんて
自分に
さようならを言い聞かすみたい言うと
光太くんから離れて
部屋から出た。

