見れば見るほどかっこいい。
こんなにかっこよかったら
いろんな子から告白とか
されてるんだろうな……。
あたしは寝ている光太くんの横にソっと腰掛ける。
これで
頑張り屋で
何に対しても真剣で
誰にでも優しくて
それに
好きな人はずっと変わらなくて
一途で………
「ほんと……あたしのことも
見てほしいな……なんて」
そうぼそっと呟いて
光太くんの髪に触れる。
たったそれだけ。
「ん…」
ガシ…
「あ…!」
あたしの手は光太くんの熱い手に掴まれた。
ま、まさか起きた!?
そう思ったけど
光太くんの瞼は閉じたまま。
な、なんだ寝てるのか…。
なんて思いながら
あたしは軽く息を吐く。
そのとき、また光太くんの口が動く。
「………美…美夜?」

