「いっっったあああああああ!!」
え?え?
いきなりななな、なんで!
あたしはあまりの痛さに
悲鳴に近い声を上げてしまった。
そして
さっきまでドキドキしていた心が
どこかに飛んでいってしまった。
「ちょ…光太!」
あたしは怒りに満ちた声で
また光太に叫ぶ。
だけど……
「ごめ……ちょっと目眩が……」
「え?こ、光太?」
弱々しい声で光太がまたあたしに謝った。
そして
その声とほぼ同時に光太があたしに寄りかかる。
え?え?
光太?
「こ、光太、どうしたの?」
あたしは寄りかかる光太の体を支えようと
光太の体に触れる。
え、嘘……。
光太の体が熱い。
あたしは慌てて光太の額に触れる。
ああ、やっぱり……
「光太、風邪ひいてたの…っ?」

