光太の言葉に
あたしの体と思考が止まる。
俺のことも……見て?
悠雅じゃなくて?
光太の……こと?
あたしは自分の頭の中に
ハテナマークがたくさん浮かんだ。
光太のことも見る。
それは一体どうゆうこと?
そう言えば
さっきも似たようなことを言っていた。
俺を見ろ。
あたしは光太をちゃんと見てるよね?
ちゃんと
弟として
愛おしくて
可愛くて
あたしの大切な弟として
毎日見ているつもりなのに……。
「あたし、毎日、光太のこと見てるよ?」
あたしは、少し不安になりながらも
光太にそうこたえた。
だけど
光太が求めていた言葉と違ったみたいで
光太は深く息を吐いた。
「そうゆう、意味じゃ……ないんだけどな……」
なんて
あたしでも、聞こえるか聞こえないかの声で
囁いた光太。
そうゆう、意味じゃない?
じゃあ、どうゆうこと?
そう聞きたかったのに
光太の言葉があたしの声を隠す。
その言葉はあまりにも心に響いて
あたしの体が一気に熱くなった。
」
「美夜
好きだ」
今まで聞いたことのない
熱い声で
吐息で
言葉で
光太があたしに
好きだと言った。

