その大きな手は
光太と悠雅のもので


光太があたしを小麻里ちゃんから遠ざけて
悠雅は小麻里ちゃんをあたしから遠ざけた。



「美夜、家に帰ろう…」


ボソリと呟くように囁かれた光太の言葉。


あたしは頷くことを忘れて
悠雅と小麻里ちゃんのことを見てしまう。


悠雅が小麻里ちゃんのことを見て

頭を撫でて

小麻里ちゃんをなだめてる。





「………」











チクン…。








心臓がまだ



痛いな…。