「へ……?」
俺は小麻里の言葉の意味が分からず
自分の頬に手を触れる。
え、なにこれ
「あ、熱い……」
まるで、やけどでもしてしまったのかと
勘違いしてしまうほど。
それぐらい俺の顔は
熱く火照っていた。
なにこれ
なにこれ
なにこれ?
なんで、こんなに
顔が熱いわけ?
いや、顔だけじゃなくて
俺の体全部が熱い。
「その反応、その顔。
ほんと、わかりやすいですね」
小麻里そう呟くように言うと
俺から一歩離れた。
ああ、そうか
そうなんだ。
俺、美夜のこと
こんなに好きなんだ。
体が熱くなるほど
頭が爆発しそうになるほど
心臓が破裂しそうになるほど
美夜のことしか
考えられなくなるほどに……
「美夜のことが好きなんだ……」

