好きな人に彼女が出来たんだよ?
もう、1ヶ月は立ってるんだよ?
気になるよね?
ちゅーとか、それ以上の事とかしてるんだろうなって考えるよね?
それに悠雅のことだからもうとっくに…………
「うわあああああ!!!」
あたしは嫌なことを考えたくなくて
頭を抱えながら大きく叫ぶ。
でもてるちゃんはそんなあたしに気をとることなく、宿題をどんどん進めていく。
そして、当分の沈黙…………
「はぁ…………わかったわよ…」
「え?」
てるちゃんは何かを諦めたみたいにため息混じりに言った言葉。
あたしはその言葉に頭を軽く傾げる。
するとてるちゃんは勢いよく立ち上がる。
「仕方ないから悠雅くんに会わせてあげる」
腕を組んで仁王立ちであたしのことを見下ろしてくるてるちゃんが、やけに輝いて見えて……
ってゆうか神々しい!!
神様に見えてきたよ!!
あたしはてるちゃんの言葉を聞いてどこからか力がわいてきたみたいに元気になった。
「ゆ、悠雅に会えるの!?」
食いつくみたいにあたしも立ち上がりてるちゃんにズイッと近づいた。
そして、てるちゃんはにっこり微笑みながら
首を大きく縦に振る。
たったそれだけのことなのに
嬉しくて嬉しくて仕方ない。
体がどんどん火照ってきて仕方ない。
「でも!」
どんどんテンションが上がっていくあたしに向かっててるちゃんは人差し指を立ててあたしの事を指差した。
「条件が一つ」
「え?」