『…………え?』


突然のことに戸惑っているのか大きな瞳をよりいっそ大きく開いて困った顔で俺のことを見上げている美夜。


声は幼いときのままみたいに高い声。


間近で見て思ったこと。


やっぱり、可愛い。


さっきよりも俺の心臓は跳ねて
体がじわじわと熱くなる。


『美夜、お前美夜だよな??』


とりあえず俺は焦る気持ちを抑える。


抑えて、抑えて………
いつもみたいに余裕っぽいふりをする。


だって、余裕ぶってないと格好悪いじゃん。


少し目を細めて美夜を見下げた。

ただ、美夜に触れている手はやけに熱くて汗ばんでいく。


『は、はい……美夜、ですけど…』



周りの目を気にしているのか
あたりをキョロキョロと見渡して徐々に顔が赤くなっていく美夜。


なにこれ、なにこれ、なにこれ?


ものすっごく


可愛いんだけど。