パタンっとゆう音が俺の耳に響く。
なんだそれ。
嘘つかないって………
確かに嘘は付かないかもしれないけど
あいつは、聖斗はへりくつばっかりじゃないか。
俺は自分の部屋の扉を閉めて
ベッドの上に腰を下ろす。
そして大きく息を吐いた。
聖斗と美夜はつき合ってたのか………。
そう考えるだけで心が沈む。
でもなんでこんなに心が沈むんだ?
別にいいじゃん。
誰と誰がつきあってたって。
俺に関係ない事じゃん。
そう、自分の頭には言い聞かせるのに
俺の心はどうも言うことを聞いてくれない。
チクチクと針でも刺されてるみたいな痛み。
ほんと、なにこれ。
鬱陶しい気持ち。
「はぁ……………こんな気持ちなくなればいいのに」
そんなことを呟いて俺は瞼を閉じる。
そのとき…………
『星野君』
俺の頭の中で響いた俺の苗字を呼ぶ美夜の声がした。
俺は驚いて目を見開いた。
え?

