「はぁ…………」



俺は自分の部屋のベッドで寝転がりながら
彼女の小麻里から来たメールを見てため息を吐く。


小麻里………


小麻里ねぇ………。


俺は頭の中で小麻里のことを思い出しながら考える。


何を考えているかって………


あいつ、どっかで見たことがある気がする。


いや、彼女だから見たことあるのは当たり前なんだけど。


その、なんだ、あれだあれ。

付き合う前にどっかで見たってゆうの?


まぁ、俺は小麻里から告白してくるまで
そんな子がいたなんて知らなかったし


小麻里を知ったのは俺に告白してきたときだった。


つき合ったのは…………

まぁ、気まぐれ?


どちらかと言えば可愛かったし
彼女出来たら美夜のことを思い出さないかなって思ったからであって……。


って、付き合っても美夜のことで頭がいっぱいなんだけどさ。



「はぁあああ!もう!」


俺はなんだか頭の中がごちゃごちゃしてきたので持っていた携帯の電源を切り、ベッドから飛び起きる。


すると、何故か俺の部屋の扉が開いていた。


「何やってんの?」


そこに立っていたのは呆れた顔をして俺を見ている聖斗だった。


「あぁ!?見てんじゃねぇよ、聖斗のくせに」


そう言って扉を閉じようとベッドから立ち上がる。


「あ、そういえばさ」


聖斗は扉を閉めようとする俺を見て何かを思だしたような顔をした。