最近ずっとこんな感じ。


てるちゃんは元気なくてどこか遠くをボーッと見てて
あたしはあたしで落ち込んでるし……


なんとなく、気まずい。


あたしは何も言わないまたどこか遠くを見ているてるちゃんの横顔を黙って眺めて、気づかれないように小さくため息を吐いた。


そしてあたしも悠雅の方に視線をそらす。


けど………


あれ?いつの間にかいなくなってる。


そう、思ったとき


「美夜ー、年下のお客さんだよー?」


教室の扉の方であたしのことを呼ぶ声が聞こえた。


「あ、はい!」


あたしは座っていたイスから飛び上がるようにして立ち上がると、てるちゃんに「行ってきます」を言って教室の扉の方に急ぐ。



年下のお客さんって誰だろ?


光太?
いや、光太なら何も言わずにズカズカと教室に入ってくるよね。


じゃあ、聖斗?

いやいや、中等部から結構距離あるし
それはないかな………。


なんて考えていたらあっと言う間に今日の扉の前にたどり着く。


そしてそこに立っていたのは
あたしの知らない子。