その言葉、嘘なんだよね?
「だから……もう、俺に関わらないでほしい」
そう言って振り返った悠雅の瞳はとても、とても真っ直ぐで嘘をついているようには全く見えない。
そして、あたしの横の扉から出て行こうとする悠雅。
その悠雅の歩きが、動きが全てスローモーションに見える。
ぐにゃりと歪み出す視界。
喉に何か詰まってる感じを覚えながら
あたしは必死に声を絞り出す。
「待って…………下さ…い」
自分の声は震えすぎてて悠雅に聞こえたかはわからない。
でもあたしは必死で……
あたしの言葉を無視して保健室から出て行こうとする悠雅の服の裾を積まんだ。
すると、悠雅の動きがぴたりと止まるのが視界の横にうつる。
「あたしのこと……………嫌いになったの?」
絞り出した声は小さすぎて
悠雅に聞こえたかはわからない。
でも、悠雅はあたしにこう………言ったの。

