なんてほわほわした気持ちで苦しむ光太を見ていたら…………
ガシッ。
「いい子だからこっち向こうねぇ？」
なんだか怒りに満ちたツバメ様の声があたしの目の前から聞こえて
その言葉と同時に、首が折れるんじゃないかってぐらいの力で強引にツバメ様の方に向かされたあたしの顔。
「い、痛いです……ツバメ様」
あたしの頭はがっしりとツバメ様に捕まれていて身動き一つとれない。
それに、にこにこと不気味に微笑んでいるツバメ様とは反対に掴んでる手の力が半端じゃないぐらい強い。
頭が今にも握り潰されてしまうんじゃないかってほどの強い力。
いでででで。
でもここで痛いなんて言ったらツバメ様のことだからもっと痛くするに決まってる。
あたしはにこやかに力を入れてくるツバメ様を半泣きしながら眺めた。
「お礼」
にこにこと微笑むツバメ様のきれいな唇がいきなり言葉を発した。
それと同時にあたしの頭を掴んでいる手の力が少し緩む。
