「………」
海哉は何も言わない。
もちろん、俺も変な緊張で口は動かない。
俺と海哉の間には気まずい沈黙が流れ出る。
こんなときどうすればいい?
俺の心が自然と焦りだしたとき
この気まずい沈黙を破ったのは海哉だった。
「美夜と仲良かったら、どうする?」
そんな意味深な言葉を言うと海哉は椅子から立ち上がる。
どうする?って………
俺は海哉が言った言葉を心の中で繰り返した。
そして、思ったんだ。
確かに俺は、海哉と美夜が仲がよかったとして
それを聞いて俺はどうする?
仲良くするなって言う?
いや………そんなこと言えるわけがない。
だって美夜は俺の彼女でもない。
ただの友達なんだから…………。

