俺の後ろにいたのは
不適な笑みを浮かべ俺を見ている海哉だった。
まさか、海哉がこんなところに来るなんて思っていなかった。
俺の心臓がまたドクドクと大きな音を立てはじめる。
そして海哉は驚いている俺を見て
またフッと口角を上げて笑った。
「驚き過ぎ。俺だって保健室ぐらい来る」
驚いている俺とは正反対に冷静な海哉。
俺が倒してしまった椅子を海哉が起こすと
その椅子に自分が腰掛ける。
その海哉の行動を俺は驚いて大きく開いたままの瞳でじっと見てた。
何故だか、海哉から目がはなせない。
だって……
なんか、今の海哉を見てると
何かを感じる……。
なんだ、この不安な気持ち。
海哉が美夜を見る瞳がなんだかまるで……

