「女の子の寝込み襲うなんて悠雅らしくないんじゃない?」
俺の後ろからそう言ってきたやつが
寝込みを襲おうとしている俺を見てフッと鼻で笑ったのが聞こえた。
俺の心臓がドキリと音を立て大きく跳ね上がった。
寝ている美夜に夢中で気がつかなかった。
保健室に誰かが入ってきたことに
閉まっているカーテンを開ける音に
全く気がつかなかった。
俺は我に返り美夜から離れて
勢いよく振り返った。
ガタンッ!
勢いよく振り返ったせいで近くにあった椅子が大きな音を立てて倒れる。
でもそんなことお構いなしで
俺は目を丸くしたままそいつに話しかけた。
「な、んで。お前こんな所いんだよ…海哉」

