コンコン…
俺はなんとか保健室の前にたどり着き
両手がふさがっていながらもなんとか保健室の扉をノックした。
でも中には誰もいないみたいで
部屋の電気はついていなくて
シンッと静まりかえっている。
誰もいないのか?
俺はそう思うと
両手がふさがっているので仕方なく足で扉を開けた。
幸い扉は鍵がかかっていなかったため
勝手に美夜を保健室のベッドに寝かせる。
「はぁぁ………」
俺は美夜をベッドに寝かせてから
近くにあったいすに腰掛けて
深く深く息を吐いた。
だってさ
ここまで来るまでの道のりで
美夜を抱きかかえて来たわけで
ってことは美夜にずっと触れていたわけで……
別に俺は美夜を恋愛的に好きとかじゃないと思う。
そう思うんだが……
美夜にずっと触れてると
「理性吹っ飛ぶかと思った……」

