「あそーってお前…聞いてきたから
応えたってのによー」
って光太がいいながらムッとした表情に変えてきた。
そんな光太が
あたしの頭の上に乗っかっていた
光太の手があたしの頭を押し縮めようとしてくる。
「いたたたた!光太痛い!
ちちち縮む!縮むって!!」
あたしはたまらず
頭を押さえつけてきた光太の手を払いのけて
なるべく距離を取るために
ジャンプしながら光太と距離をとった。
あ、危ない危ない…
これ以上身長が縮んだら
ありんこになるとこだっな。
さすが部活動してる人は違う。
なんて
心の中で感心ながら
より一層、光太との距離を広げ……
距離を広げ………
距離を広げれない!!
あたしは慌てて
光太のそばに行き
もう一度光太の手をあたしの頭の上に乗せる。
「え、何してんの?」
光太は変なあたしを見て
ちょっと顔を引きつりながら
あたしに訪ねる。
え、そんなの決まってんじゃん!!
「あたし!
光太が近くにいるときは離れたくないもん!!」

