菜依は涙を拭い、教室に帰った。 玲と実里が迎える。 「あ、早かったね、」 「うん………。あれ、愛生は?」 「トイレだよ、」 「そっか、」 愛生は菜依が智仁のことを好きだなんて知らない。だけど2人は知っている。本当はバスケの講習が目的じゃない知ってる。 菜依は2人には言っておこうと思った。