バシッ! 「何が間に合っただ!!またかよ!早めに家を出れば間に合うだろうが反省ぐらいしろよ!!」 と担任に教科書を丸めたやつで頭を叩かれた。 あたしは畦地愛生(アゼチアキ) 担任の彼は緒方隼人(オガタハヤト) あたしの母と、隼人の父は兄弟。 いわゆる、イトコ同士なのだ。 家も近所で、小さい時からずっと一緒だった。 そのせいか、イトコ同士だからなのか、隼人はあたしだけ扱いが酷いような気がする。