「何の話?」


「え?」


「え?じゃなくてさ、その二ノ宮先生が居るからって何?俺と二ノ宮の間に何かあると思ってんの?」



愛生は何だか馬鹿にされてる気分がした。

分かってるくせに、分からないフリしてるのがムカッときた。


愛生は小さく、


「………分かってるくせに。」


と呟いた。


昨日かれきったはずの涙が、出てきそうになる。