菜依が席を立ち、愛生の目の前に立つ。 「謝るのはあたしだよ?あたし、勝手にひがんでた。愛生の気持ち、分かってあげないまま愛生に酷いこと言った。あたしこそゴメンね、」 菜依も愛生と同じぐらい傷付いて、悩んで、怖くて、心配だったんだ。 愛生の目に溜まっていた涙はポロポロと溢れた。