愛生は菜依たちの居る教室のドアを思いっきり開ける。


「菜依!!」


教室に居る女子が何事かと愛生を見る。


菜依は玲と一緒にお菓子を食べていたところだった。


愛生はみんなの目も気にもせず、菜依たちのところに進んだ。


「……何?」


と菜依は下を向く。


愛生も俯きそうになるが、我慢して真っ直ぐ、菜依を見つめた。