つきあっている、か…。

彼女からは、あたしと三島くんはそんな風に見えていたようだ。

男と女で、そのうえ年頃だから仕方がない。

そんな条件がそろってるうえに、仲良くしていたら第3者の目から見たらつきあっているように見えるんだろうな。

「ここ最近、彼からの電話とメールが少なくなってたから」

話を続けている風見さんをさえぎるように、
「ああ、そうなんですか。

それは、その…申し訳ないです。

でも、あたしと三島くんはつきあってないです。

ただの友達と言うか…たまたま同じ講義を受けていたから、仲良くなっただけです」

あたしは言った。

ああ…あたしは、一体何が言いたいのだろうか?

「わたしの方こそ、申し訳ないです」

風見さんが謝ってきた。

何で彼女が謝る必要があるのだろうか?