11月も終わりに差しかかると、寒さが厳しくて仕方がない。

後もう少しで、12月になる。

同時に、今年が終わるのが近づいてくる。

いつものように大学の校門を通って入った時だった。

「坪倉さん」

聞き覚えのあるその声に振り返ると、
「三島くん」

三島くんがあたしの目の前にいた。

三島くんはあたしのところに歩み寄ると、
「おはよう」
と、いつものように声をかけた。

「おはよう」

あたしもあいさつを返した。

朝のあいさつは、いつもになってきた。