「君達、急いで!体育館はそこの階段の一番上だから」

校門前で先生があたし達に言う。

「はーい!」

奈々が返事をする。

「よかった、間に合うみたい!」

校舎の入り口にある時計を見て、奈々が笑った。

先生は急いでって言ったけれど、あたし達はスピードを落とし、早歩きで階段をのぼった。

階段で4階までのぼり終えると、体育館には溢れんばかりの人がいた。

「うわあ、すごい人数!」
「ほんとだねー、みんな1年なのかな?」

奈々も驚いている。