「抜け駆け、駄目。」

「柚子も俺のこと好きだろ?」


な?、という顔で問いかけてくる聖。


「う、ぅん。」

ざまーみろ、という顔を隼人にみせる。

「じゃあ、キスしたい。」


───っ?!
みゃ、脈絡なくなぃ?!

「おまいら、はよ、作戦会議するぞ?」

滝沢先生が呆れた顔をしてる。

「もう、全部、説明したから。」

優しい微笑みを浮かべる麗人。

──ナニコレ、怖い。

冷徹男が笑ってる…、。



「いたっ。」

「ぼさっとすんな。」

麗人に資料の端で頭を叩かれた。



…資料?

「ねぇ、麗人…それ……。」

「お前が日曜日まで待てれないのなんか
わかってたからな。」

「麗人…。」



ありがと。麗人。

大好き、幼なじみとして、ね。