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柚子と慎が話し込んでる間──


「あの二人、いい感じだね。」

最初に口を開いたのは晃人で。

いつの間にか後ろにいた二人が
僕らを追い抜いて前をあるいていた。

「…旧友とあえたとか別のカンジが
 俺はする。…慎にも俺と同じ
 感情が…、あるのかもな。昔から
 ずっと……。」

聖は黙ったまま、ただ二人を
みつめている。

「歩みがとまってるぞ、聖。」

「…ぁあ。」

「歩みもとまるだろうが…。
 見失うなよ。柚子と己を。
 見失ったら殺す。」

麗人が首をきるふりをして。

聖が麗人の頭をグシャグシャして。

「いいコンビだと…思わないか?」

「俺は思わないが。」

「そーすか。」

顔を見合わせて二人で笑うと。

「僕を忘れないでよ…、。」

寂しそうな声で晃人が二人に抱きつく。



指きりをしていた柚子が。


「いいトリオですねー。」

って叫んだから
僕らはいっせいに吹き出した。

慎も…笑っていた。


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