☆*゚+.*゚+.*゚+.*゚+.*゚+.*゚+.*゚☆



『はぁぁぁあ。』

『どうした、親父?』

『ちょ、麗人君!!!』

『ため息すると幸せ逃げるぞ。
 あと麗人君って呼ぶな。///
 なんか照れんだよ。』

『幸せ逃げるほどないし。
 なんかもー麗人君照れちゃって
 可愛い♪このまま二人で
 らぶゅらびゅしますか。』

『きもい。けどまぁ....。
 キス位ならするか?』

『え。何?意外と前向き?』

『兄貴となら検討して
 やってもいい。』

──やばい。なにこの
可愛い生き物。仮にも男で
弟だぞ、コイツ?──

『じゃあ、キスする?』

麗人の手をカシッと掴む晃人。

自然と上目遣いになる晃人。

──ぅわ、童顔なんだよっ兄貴。
ゃば、冗談じゃなくキスしたい。
男とか関係なく。──


二人の唇が重なる。


『んっ。』

晃人の身体が震える。






『ごめん、兄貴。
 気ぃ、変なんだ。多分。』

──気が変だからキスした?
ちがう....と思いたいけど。
仮にも兄弟だ。駄目なんだ、
この関係は。──

『うぅん、僕も変なんだよ。』


──兄貴....。キスした時の
兄貴の気持ちは変つぅか
本当だと信じてもいいよな?
それで蹴りつけりゃいいんだな。
俺は。だけどなんで
俺は思考回路が停止したまま、
ここで…止まり続けてんだ?──









答えは出ない。

血の繋がりがあるから罪なのか。

男同士だから罪なのか。


わからない。



柚子と聖の赤い糸がほどけた瞬間



麗人と晃人を繋いだ糸は途端に
絡んでしまった。



☆*゚+.*゚+.*゚+.*゚+.*゚+.*゚+.*゚☆