とっくに涙は枯れていて。
ただ、声だけが...。

嘆き声が...。


『柚子...つらかったな。』

麗人のほうが
もっともっと
つらいハズなのに...。

『麗人……』

私を撫でてくれた温かい手、。




横顔は哀しみにくれていて。


聖の横顔は...



何か考えているような...。
ものふけっている、そんな
感じで……。。。



『でも...。
 晃人っていう悪魔か、人間か、
 定かでない者は犯罪を
 犯したかどうか...
 わかってないんだろ?』



確かに……そぅだけど、。

そう、だけど。


『だったら...。あえば?』



そうだよね。

あえば...いいんだよね。

あって話せばっ...。


『────ッ...。』




頭に痛みがはしって
手で頭に痛みがはしったトコロを
おさえる。




















.───離したのは
麗人の手だった...。