その頃────

私は必死にプレイしていた。


『何、話してるんだよっ?!
 悠長だなぁ………。』


ったくコッチは1年生とめるのに
凄い体力つかうんだけど...。


『はぁっ。はぁっ。』

ぜんそくきてるかも
しんないよっ。

『はぁっ。はぁっ。』

その場にへたんと
座り込む。


ピッと笛がなる。


1年生チームに2点入ったことを
つげる笛…………



『お前っ?!大丈夫か..??』


イキナリ工藤の顔が
飛び込む。

『ん...。大丈夫。たてるし。』

工藤が本当に心配そうな顔を
するからとてもっていうと
なんだけどおもしろい。

『大丈夫、、だから手かして。』

工藤は何故かしかめっ面。

『人の手かりないと
 たてねーんだろ??』

『え??ちょ、ちょっと!
 ひゃあっっ...。』

工藤に抱き抱えられる...。


いわゆる……お姫様だっこ??


かぁっと顔が真っ赤になる。


『ん??』

『こ、コッチみないでっ。』

『ふーん。』

工藤が私の頬をプスプス
つつく...。

『小学生じゃあるまいし...。
 やめてよっ...。』

工藤の腕の中でバタバタと動く。

『落とすぞ。』

『やだ...。』

『じゃあ、動かない。』

気に入らない、気に入らないっ


ぅー。なんか
子供みたいだよ...。


『保健室行くぞ。』

『え、ちょ、部活はっ?!』

『落とすぞ。』

ぅ...。

逆らえない...。むかつく。