那智は
『 うん うん 』と
一生懸命あいづちをうち
『 え?! 俺、別にもう
伊藤とはつきあってねえよ?!
え 空哉は一緒にいる
代わるよ 』と、電話を渡して来た
「 もしもし 」
『 ホントにごめんなさい!!
… こんな明け方に電話かけるのは
非常識なのは判ってるんだけど
伊藤さんが 』
「 手首? 」
『 …え 連絡行ったの?! 』
「 …かすった様なキズだろ 」
『 …… そ、そうだけど
自分で自分キズつけるなんて…
うちに突然来て、腕見てびっくりして…
あ!父に、ちゃんと診てもらったから
平気だからね?!
ただ、
お家に誰もいらっしゃらないらしくて
夕べからずっと電話かけてるんだけど
連絡がつかないのよ 』
「 那智に代わる 」
「 え?! お、おい!! 空哉?! 」
しばらく話をして
那智は
花さんの家に行く事を決めた様だ


