教室バロック







    " 逃げていいよ "



そう微笑んだ足元には
躊躇ナシに打ち据えられ呻く声



ケイトさんは
足を引きずりながら、いずこかへと逃げ


那智が
『 空哉! 浅野は?! 』と叫んで
周りを見回しても、誰もいなかった




パトカーの音がして
しなったキューを捨てた影が
ゆっくりその場を立ち去る


オレも那智の腕を肩に回して
人の多い、駅前大通りへと歩いた