教室バロック





乱暴に袋に手を突っ込み
ポテトとハンバーガーを
同時に貪る姿


思わず肩をつかんで、声を粗げた


「 おい! …それタカコの!! 」


「 え… お母さんに
買って来てくれたんじゃないの? 」


「 …お子様セットだろうが!! 」


「 …お母さんのは…? 」


びっくりした様に、オレの顔を見る


「 …毎日毎日…
私、一生懸命早起きして
くうやちゃんのために

ね… 私のは?! 」



つかみ掛かる母親を振り払う



――― リズミカルに、階段を降りて来る音


リビングに入って来たタカコが
キョトンとした顔で立ち止まる




「 … タカコ

お母さん、お腹空いてたみたいで
…知らないで、ハンバーガー食ったって 」


「 えーーっ! 」



母親は少しタカコを一瞥して
再び袋の中に手を入れる

テレビを見て、笑いながら




「 …ごめんな?
夜はご馳走だし、ちょっとガマンしろや

――― な? 」


「 ……… うん 」