「 空哉〜!
東のテラス行ってるわ〜! 」


「 おー! 」



ここは二階

学園祭も終わって
ベニヤ板やペンキの類は片付けられてる

冬の季節に入り、もう結構寒いのに
女子に囲まれながら
かなり賑やかに中庭で、
花さんは弁当を食っていた





この高校は、いわゆる私立で
校庭を隔てて、大学がある

そこと共通の、オープンカフェがあったり
購買も一個の建物になってたりするから
昼を忘れても、どこに走る必要もナシ


教室に残っているのは一人か二人で
携帯ゲーム機をいじりながら
低い笑い声を漏らして
画面にペンを、必死に擦りつけてる


そばを通る時に、ワザとでは無く
椅子に足が当たってしまって
『 ごっ ごめん! 』と
反対にオドオド謝られてしまった


「 いや こっちこそゴメン! 」

「 な、なんだ 真木ちゃんか

…これ見て いいでしょ 」


「 なになに? 」


「 クイズ解いてくとさ
脱ぐんだけど、
かなり、萌えキャラ、揃ってる 」


「 うお! スゲエ!! 」


「 そだ 空哉
こないだ貸したマンガの続き読む?
新刊出たんだ 」


「 マジ?! 貸して貸して! 」

「 明日持ってくるよ
あ、後、俺が描いた、それの同人も 」


「 サンキュー!! 」