教室バロック




――― 左の頬から

かなりの範囲を覆う鉄板の様な
皮膚の下に、硬い感触


花さんは、少し顔を歪め
そのまま言葉を続けた


「 冬は、どうしてもね
寒いから、そこの部分だけ
ものすごく冷たくなって
ケガしてないほうまで
痛くなっちゃって… 」




「 ……ロボみたいじゃん 」



「 ―― え? 」


「 や、ロボットみたいで、

――― カッコイイなあって 」






花さんはキョトンと、目を見開いて
そのまま吹き出した


「 …空哉くんて、変。 」


少し笑いすぎて、涙まで出ている





「 "…可哀相〜"とか

"こんな事に負けずに頑張ってね!"とかは
たくさん言われて生きて来たけど…


―― ロボットみたいでカッコイイは
初、 初よ! 」




しばらく先生は笑い続けて

なぜかオレに ありがとう と言った