「 では、ごちそうさまでした〜!! 」
「 気をつけてね〜!!
また新学期に〜!! 」
高層マンション
湯浅が
明るくライトの燈った玄関から
これから泊まりがけで
一緒に漫画の案を煮詰めると
真田と一緒に手を振る
住宅街の道路にも
結構雪が積もっていて
タイヤの跡が、いくつも蛇行し延びている
水銀燈が、白く明るい
「 雪、マジでやまねえなあ
… つか
真木、マジで平気か?
なんか…変だぞ? 」
「 ――― どっちがホントか
一瞬わからなくなった 」
「 え… 夢? 」
「 ―― うん 」
「 …俺もたまに、
夢の中で起きたのに、夢の中だったから
寝過ごして遅刻する事はある! 」
「 どんだけ寝過ごしてんだよ 」
二人で笑って
今までに見たヘンな夢を
いくつか話していく
駅に近づくと、
相変わらずのスクランブル交差点があって
少し胸やけがすると
オヤジみたいな事を言って
那智がドラッグストアで、胃薬を買った
駅前には
大きなクリスマスツリーと
街路樹には青いイルミネーションが光る
デパートのショーウインドーには
赤や緑のディスプレイと
幸せそうなカップルの姿
「 あれ… 真木
途中まで一緒にかえらねえの? 」
改札前で止まったオレに
那智が、ICカードを出しながら
振り返った


