教室バロック






「 … 那智って
難しい本、うぜえとか言う癖に
そういう事は思い付くんだ… 」


「 っ!! こっ…

言うようになったなお前もよお!! 」



橘が大笑いしながら
後ろに回り込んで来た真田を庇う


「 那智くん?
真田くんにだいぶ期末の時
助けてもらったんでしょう? 」


「 桜井もどけ!
…あれは、弁当の礼って、
こいつが言い出したんだから
い〜のっ!! 」



「 那智! へ〜きだよ 花さんは! 」



比奈が那智の、服の端を抑える


「 なんで 」



「 … 花さんが配ってるとしたら…

その… 腰まわり、触らせてあげてるの
福の神とかいって…


だから、全然へいきなの 」






「 ―― だから最近、
スタイルよくなってきたんだ!! 」


湯浅がなにか、
世紀の大発見をした科学者のように
瞳を輝かせ、
真田も「なんて効率的なんだ」と呟いた




那智が

「 そ… それならいいっつか…
え、花さんどこだ?!
俺も触らせてもらいてえ!! 」

周囲を、グルグルと見回し叫んで
そばを歩いていた生徒達が
話を聞いていたらしく爆笑する





「 駄目だよ那智!女子限定なの!!

… でも本当に花さんいないね 」




「 先生達もMr.スミスに、
何か贈ったりしてるんじゃねえか?

柏も朝、職員室で、花束おくってたぞ 」



「 そっかあ… 」



「 あ!! 花さんいる!! 」





橘が見ている方向は
校門ではなく、昇降口の方


「 えっ!! マジマジ?! 」