――― その一時間は
あっという間に過ぎようとしていて
学園祭の門の前で
お笑いDVDの事を心配しつつ
笑っていた連中も
―― ホントにお別れなんだと実感し
机に顔を伏せて泣き出した
佐和子が代表で
皆の寄せ書きを渡す風景を見ながら
その碧い湖の中の、沈んだ白樺の森を思う
―― なぜかすぐに、ルウの事を思い出した
「 …木 」
「 Mr.真木? 」
―――― え
「 あ… はい! Mr.スミス 」
ぼうっとしていたら
目の前に、スミス先生の青い目
「 スタンドアッブ
立って下さい Mr.真木 」
「 はい 」
「 ―― お願い、アリマス 」
なんだろう
――― そう思ったオレの目の前に
先生が差し出したのは
一本の、エレキギターだった


