《実話》道〜私がつけた足跡〜

(潤君は何を言うてるんやろ?)

何が言いたいのかわからず、ボーっとする頭で考える。

だけど、どんなに考えてもわからない。

答えが見つからない。

無反応の夢咲を見て、クックックッと不敵に笑い、大広間から潤君は姿を消した。

大広間に広がるのは、夢咲の泣き声だけ。

どんなに泣き叫んでも、先生は助けにきてくれない。

優しいと思っていた先生…

だけど、優しいんじゃなかった…

深く関わる事をしないだけだった。

もめ事に関わるのが嫌で、見て見ぬふり。

それが大人なんだ…

夢咲の中で、何かが弾けた瞬間だった。

体を動かすとあちこちに走る衝撃。

その衝撃を我慢し、体を引きずる様にして玄関へと向かう。