絆~いじめられても~

真弓のいじめが始まってから1週間後…
真弓へのいじめはどんどんエスカレートしていく。

「ねえ、なんか臭くない?」

真織ちゃんが言った。

「あっちから臭う」

由梨ちゃんが、真弓を指差した。

「ねえ、苗。何だと思う?」

クラスのリーダー的存在の2人、由梨ちゃんと真織ちゃんが私を見る。
ここで、「なにも臭わない」と答えたら、どうなるだろうか…
手足が震えだした。

「…こ、香水…かな…」

私は真弓を見た。
真弓の机には涙が1滴、2滴…


―――――私は間違ってる?―――――