急いで朝食を済ませ、靴を取り出し、靴紐を結ぶ。


 「恵理香。途中まで、送るわ。」



 まただ…。


 お母さんは、何故か森に行くのは1人では許してくれない。



いわゆる過保護なのだ。



 今から出掛けようとしているお母さんに向けて、こう言った。





 「お母さん、大丈夫。もう14なんだから森くらい1人で抜けられるよ。」




 と言って、素早く森に繰り出した。





 これから起きる、運命も知らず…