さよなら。愛しき人


寒い夜。


今の時期では、寒い上に、わたし達を暗闇に包み込む時間が早い。


辺りは、真っ暗になって…星達がわたし達を照らす。


「ゆうり…落ち着いて聞いて。ゆうりはどうでもいいかもしれないけど。」



ゆうりの方に体制を向け、真剣に話そうとした。


けど、



「ふにゅぅ!?」


「あははっ! 恵理香ウケるWWW」


「ゆうりぃ~~~~」


わたしのほっぺをつまんで、楽しんでる。


真剣な話なのに!!



「…わかってるよ。恵理香の言いたいこと。」



ゆうりの言葉にびっくりする。


わかるはずがない。


何にも話していないのだから。