さよなら。愛しき人


何時間歩いただろう。


がむしゃらにログハウスを探す。


「ゆう…り…会いたいよ…。ゆうっり…」


容赦なく溢れ出す涙。


それを止める術なんてどこにもない。


ただ、泣き続けるだけ。





馬鹿ね、わたしって。


わたしが泣いたら、ゆうりも泣いている。


この時、わたしの姿を見ている影がひとつ。




ゆうり…。


わたしを抱きしめて。