「恵理香…起きなさい。恵理香!」



 朝から、お母さんに起こされる。


 休みの日なんだから、休ましてくれてもいいじゃん…。


 少々文句を思いつつ、体を起こす。



「おはよう。恵理香。天気もいいから、森を散歩していらっしゃい。」



 「嫌よ。散歩なんて。幼稚園児でもあるまいし。」



 「けっこういいのよ?どうせだから、散歩行った途中、龍星君に会って来たら?」


龍星は、私の彼氏。