さよなら。愛しき人


「ごめん・・・。こんな話して。なかったことにして、帰りろうか。」



立ち上がる龍星。


わたしは立ち上がれなかった。


悩んでいたから。


ここを離れるか・・・離れないか。



闇に消えて行こうとする龍星の後をついていく。


龍星・・・。


好きだから・・・。


好きには何も変えられないから。


何も変えられないはずなの。