さよなら。愛しき人


「・・・学校は引っ越さないといけない。友達とも別れなきゃいけない。先生とも・・・・・くっ・・・。」



龍星の瞳の中から、一筋の涙が流れる。


その姿をみているだけで、辛い。


正直、ここから離れなくない。




学校の友達―――千華と・・・クラスの皆とも・・・。


近所のおじさんも。


わたしが住んでいるあの家も。


あと・・・山犬たち。


そして・・・・・・・ゆうり。










     ハナレタクナイ。