さよなら。愛しき人


わたしと龍星はベンチに座ると、わたしを真剣に見つめてきた。


「りゅぅ・・・せい・・・?」


「えぇっと・・・・あの・・・。」



言いたそうにしてるけど、言えないみたいで。


それがもっとわたしに恐怖を与える。


「恵理香・・・さ。」


「・・・ん?」


「ここから・・・都会に引っ越さない?」



ど・・・ゆ・・・こと?


都会に引っ越す?


じゃぁ・・・・もう、ゆうりに会えないの?